「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
おかしい、なんかおかしいんと違うやろか...。
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
俺って、営業企画室ってところで採用されたよなあ。
確か、及川さん(現当社の副社長COO)に
君はマーケティング担当だ!とか言われて採用されて...。
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
入社して1ヶ月たつけど、ほとんどパソコンの前に座ってない...。
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
「ぱたんぱたんぱたんぱたん ビリッ ビー ビッ」
段ボールをぱたんぱたんぱたんぱたんと折りたたんで
ビリッ ビー ビッっと、ガムテープでとめる。
とにかく延々段ボールを箱にする。
商品を梱包する。
いかんいかん、気持ちを切り替えろ、1分1秒でも早く安全に正確に梱包するのだ...。
そんなこと思いながら仕事する。
2004年夏入社当時、ナチュラムの物流は絶賛パンク中でした。
注文数は鰻登り、でもその日発送すべき商品を全部発送できない。
発送できなくてお客様からどうなってるのかというお問い合わせメールが届く。
お問い合わせの電話が鳴る。
お詫びのご対応をしていると、続々はいる注文の対応ができず、更に発送ができなくなる。
見事な悪循環。
「物流に人を集めて何が何でも商品を発送だ!」
「お客様サポートは3交代制で24時間フル出勤だ!」
この夏ナチュラムは、人をドシドシ入れて力ずくでなんとかかしようとしていました。
このときじゃなかったら採用してもらえなかったかも^^
山内智は、出社してその日から物流現場に出勤。
最初は研修かな?とか思っていたんですが、バイヤーさんや全然別の部署の人も来てる。
物流現場の超殺伐とした雰囲気に、ああ、これは完全に戦力だなと悟るw
仕事の流れがまったくわからないので、
商梱包作業とか、出荷リストをみて商品を揃える作業(ピッキング)とか
時間をかければ新人の山内智でも出来そうな仕事をまかされました。
しかしながら、山内智は大変飽き性で。すぐにめんどくせー!ってなります。
めんどくさいは人生最大の敵、ですね。
なので色々違う仕事がしたくて、一通り仕事覚えてしまいたかったんです。
だけど、基本的に新人に教える人がとても少なかった。
時間見つけて「教えて下さい!」とお願いしても「あー、それやらなくて良いよ」って言われてしまう。
本当にみんな忙しそうで、やりたかったら自分で盗め!的なオーラが満開でした。
ピッキング作業は自分で倉庫の地図を書いたりして効率化を図ったりしていました。
でも、当時はよくわかっていませんでしたが、スペース的にも飽和していたのでしょう、
この棚にあるはずの商品が別の棚にあったり、商品が見つからなかったり。
特に釣り具が難しくて、目当ての商品がどれだかよくわからなかったりしていました。
人は入ってきてもすぐ辞める、仕事は本当にめんどくさい、
一部の職人的なスタッフに負荷がベラボーにかかりすぎている状態でした。
その夏の物流で「パンクここに極まれり!!」と思ったのは、
レンタカーや社用車をもってきて自分で佐川の配送センターに届けるという仕事。
当時は夕方になると佐川が荷物をとりに来たのですが、まったくぜんぜん間に合わなくて
いつもセンターが閉まる直前まで梱包して、荷物をセンターまで車で持って行くということが常態化していました。
別の仕事したかった山内智は、その仕事をゲット!してめちゃ喜んでたんですが
でも用意されていたのは、マニュアル車...。
「すいません、免許はありますがいつもはオートマで...」
と言い訳して逃げようとしたその先から
「前走るからついてきーやー!!!」
と及川が車を走らせる。それがすごい早いの。
なんかタイヤから煙りがでながらスタートするんです。
それで、道にでて20秒くらいで見えなくなってしまうんです。
案の定、迷ってしまって...。
迷って迷って、車に積んであった地図とか見るんだけど場所がわからなくて、
携帯ももってきてなくて、電話もできなくて。
「このまま家帰ったら、この大量の荷物のお客様は...」
「土日に子供と釣りにいく約束をしていたお父ちゃんの注文だったりして...」
とか相当ブルーになって車を走らせていたら、道路の脇で手をブンブン振ってる田中の姿が!
(田中:ジェネシスサポートセンターの名物男。よく智の隣で段ボールをぱたんぱたんしていた)
佐川のセンターに入ると、田中の他にも荷物を届けにきていたナチュラム社員が車の両脇に立って拍手してくれました。
ぜんぜん山内智の車がこないので、相当心配かけてしまい、
こんなことしてもう任せてもらえないかな、と思ったら、
次の日も普通に運ばせてくれました。
次の日も少し迷いましたけど。
結局、ナチュラムはこの夏の物流をもって、自社で物流を持たないという判断をしました。
自社で物流を行う利点というのはいくつもあると思います。
山内智も物流を経験できたことで、早々にEコマースの全体像がつかめましたし、
お客様の気持ちを忘れないでいる視点ももてたと思います。
整理整頓の大切さもわかりましたw
でも事業の生産性、利益を残すという視点に立てば、物流を自社で持つことは
売上向上・規模拡大を続ける以上、どこかで無理がでるのだろうと思います。
ナチュラムのような季節指数のある商材であればなおのこと、人員の用意も難しいですし
予測が上手くできなければ、当社のように本来売上を作ることに専念しなければならないバイヤーまでもが
ヘルプしなければならない状況にもなりかねません。
デジタルコンテンツでもない限り、Eコマースには必ず物流はついて回ります。
ですが、Eコマースの本質は小売です。
あらゆる手段を講じて、商品力ある商品をお客様に提供することを最優先で考える。
時間も人員も、リソースは集中すべきです。
当時、こういったことは文字ではよう表現しませんでしたが、肌感覚でそう感じました。
ナチュラムは半年後、物流を静岡に移動(現在は大阪南港)。
物流を専門に行う事業者さんにアウトソーシングを行いました。
当時は通販専門の物流事業者さんが少なかったため、
ナチュラムは物流のマネジメントを、継続して自社で行う形で残しました。
後に山内拓がこの物流マネジメントを引き継ぎ、
現在の中山率いる物流ソリューション(Genesis Logistics Service)になります。
物流マネジメントを通して培ったノウハウをサービスとして提供しています。
もう一つ。
当時はそういったひどい状況でしたから、それはもうハチャメチャ人が入れ替わりました。
コツコツ仕事している子ほど、疲弊してリタイアします。
幸い山内智は性格もあって、どうにかしてこの仕事はなくならないものか、
そもそもこの仕事はいるんか、いらんのか。というかこっちをもっとやらんと駄目じゃん?
とか、そういうことをよく考えてましたが、これがナチュラムにはマッチしていました。
ナチュラムというか、ネット通販という事業そのものがそうした改善の積み重ねで成り立つものだと思います。
仕事していてスタッフが疲弊するような環境で、お客様に幸せ届けられる訳ないですからね。
いまジェネシス・イーシーにいる面々は、そういうスピリッツで仕事してます。
EC事業者様の心の豊かさ考えて仕事していますんで、これからもどうぞよろしくです。















